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鴨長明の方丈記に「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。」というのがあります。 この意味は、ゆく河の水の流れは絶えることがなく流れ続ける状態にあって、それでいて、それぞれのもともとの水ではなく、世の中の人もこれと同じようなものであるという趣旨であります。 このことを恋愛に関して言えば、あなたが現在、片思いであっても、彼の日々のできごとによる心の変化で、彼の心があなたに傾くかもしれないし、一方、すでに恋人のいる女性だって、ずっと同じつき合いが続くとは限りません。 ですから、恋愛においては、恋人との別れはいつ訪れるか分からないし、彼の心を繋ぎとめようとしても、いつ心変わりするか分かりません。 恋に苦しまないためには、時は刻々と移り変わり、過去の心や体はすでに変化していて、いつまでも同じ状態をキープすることはできないということだけは知っておきましょう。 40代の女性も、20代には男性にモテて、デートに忙しい日々を送っていたかもしれませんが、40代になると、20代と同じ戦略をとったとしても、男性は寄ってこないでしょう。なぜなら、あなたが歳をとったからです。 すべてのものは刻々と変わっていきますので、そのことを意識して受け入れる気持ちになれば、心は楽になるし、その時々に応じて自分たちの戦略を変えていくことで得るものも多くなります。 今の自分を知り、今の自分にあった戦略を練ることです。 長い間、交際していて結婚するつもりだったのに、彼に新しい彼女ができてしまったという例はいくらでもあり、これは時間の経過とともに彼の心も変化してきたのです。 その変化した心を取り戻そうとしても、「覆水盆に返らず」で、元の水になることはないのです。変わってしまった彼があなたを苦しめるなら、それは以前の彼と違う人物だと考えるのがいいのです。 世の中、あるいは恋愛関係では、人の心は日々変化することを前提として考えるのがよく、そうすることで、あなたの心に余裕と相手を思いやる気持ちが生まれ、それが良縁につながる秘訣となるのです。 |
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